2010年7月1日木曜日

日本のシャワートイレ

シルキーオークス・ロッジのプール

ポケモン
フ ロントでタクシーを呼んでもらうと、2-3分でやってきた。道中、たわいない会話からポケモンの話題に。「私はピカチュウが好き」というと、「ピカチュ ウってかわいいだけじゃない?うちの息子はxxxの大ファンなの。わたしもxxxがいちばん好き」とのこと。xxxの部分は、ポケモンに対する知識のなさ から聞き取れず。たぶんドラゴン系。

日本のシャワートイレ
帰りの便は昼の12時過ぎに離陸。成田に着くのは午後8時すぎになる。機中で備え付けの雑誌を見ていたら、「日本のシャワートイレがオーストラリアにやってきた」という内容の広告が目にとまった。おもしろそうなのでじっくり読んでみる。


「外国人が日本を訪れてまず出合うものの一つにシャワー便座(bidet toilet seat)があります。これは日本では、個人の家でもホテルでも、まず標準装備として使われているものです。ボタンを押すだけで温水が出て、あなたを心地 よく洗ってくれ、次には暖かくやさしい風であなたをカンペキに乾かしてくれます。」 ふうむ。

熱帯雨林の植物     

「さて、このシャワートイレがご自宅で使えるようになりました。お持ちの便座をただ交換するだけでいいのです。トッテモ簡単なんですヨ!いま使っている便座をはずして、私共のシャワー便座と取り替えるだけ。工事業者を呼ぶ必要もありません。ほんの数分で取付け完了です。」

「オーストラリアでも入手可能になりました! ~中略~ 洗浄だけのシンプルなものから、あなたのために便座のフタを自動で開けてくれるものまで、機能別に7種類取り揃えております。お問い合わせはこちらまで」

なるほど、日本はポケモンと シャワートイレで世界に認識されている、のであったか。
やったネ!

それに、ケアンズではトヨタのプリウスがタクシーとして街なかを走っていた。

聞けば「ここ ではタクシーの半分以上はプリウス」とのこと。すごい。

    熱帯雨林の木の実

一般車も日本車が圧倒的に多い。トヨタ、スバル、ホンダ、ニッサン、マツダ。どれも相当数が走っていた。ヒュンダイ、キア、GM、ベンツなども見かけたが、日本勢が大半とみた。日本はオーストラリアで健闘している!

成田
予定より20分早く着陸。そういえば行きの飛行機もそうだった。もしかして、これって戦略?誰だって遅れて着くよりは早く着く方がいいもんね。

空港リムジ ンバスのチケットをまず買って、それからうどん屋に入って冷麺を食べた。冷麺、最高。とくに海外から帰って来たときはね。

帰宅すると、ちょうどワールドカップサッカーの真っ最中。オランダ戦の後半に入ったばかりだった。「0-0だ、すごい」と思った瞬間、入れられた。


タクシー代

      ロープウェイから見たケアンズ郊外。かなたに海がみえている

翌朝。10 時のチェックアウトにはまだ2時間もあったが、とりあえずタクシー代を確保しておこうと、フロントへ行った。5000円札を出して「両替して」というと、 なんと「両替はやっていません」と答えるではないか。こんな一流ホテルで?これは想定外。
まずい!

「どこへ行けば両替できる?」と聞くと 「表通りを右にまっすぐ2-3分歩いたところにカジノがある。そこならいつでも両替できる」とのこと。


しかたなく外へ。日差しが強くまぶ しい。こんな事態は予想していなかったので、帽子もなければサングラスもない。

頭 のすみで「いざとなったらクレジットカードで払えばいいや」と楽観はしているものの、現金を持っているに越したことはない。それに、ここのタクシーはアメ リカみたいにクレジットカードがOKなのかどうか。

             キュランダの歩道の敷石   

カジノの前にタクシーが止まっていた。みるとドアに、VISAをはじめ、10社くらい のクレジットカードのマークがプリントしてあった。なんだ、カードいけるんじゃん。

まあ、せっかくここまで来たんだから両替して行こう、 とカジノのフロントで用件を話す。「9時になったら受け付けるから2階に上がって待ってて」とのこと。だったら待つまでもない。カード使えるんだし、とい うわけで、同じ道をホテルにとってかえす。

ケアンズ市内を走っているタクシー。大多数がプリウスだった


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キャッシュ不足

幹と気根が束になったような巨木。Curtain Fig Tree というらしい。ケアンズ市内

安心して出歩くために、室内の金庫を1日3ドルちょっとで借りていた。
出発の前の晩に清算しに行くと、なんとキャッシュが足りない。円でいえば、請求額500円に対して485円しかない感じだった。

「オーストラリアドルは帰りの飛行機に乗る前にぜんぶ使い切る」という気でいたので、帰国前日に残り500円というのは上出来ではあった。(成田で両替した5万円を、行く先々でコーヒーやランチ、タクシー代、みやげもの、スーパーでの買い 物、キュランダツアーの代金などにあて、最終日に向け着実に減らしていた。)

それでは、ということでクレジットカードをとりだすと、 「あ、だめだめ。10ドル以下は受けられない」とのこと。まずい!

う~ん、困ったな。そうだ!ホテルなんだから円が使える。1000円を 換金してお釣りをもらえばいいんだ。

サイフをごそごそやっていると、係の女性が「いいわよ、これで。20円なんてどってことない。あたしが払っとく」と いって480円分とって、5円分くらいの小銭を返してきた。

パン屑をあさるヤギ。キュランダ のレストランで


日本なら「いやいや、そういうわけには」と頑張るところだったが、たかだか20円をめぐって英 語で争うのも面倒だし、「ま、いっか」という気分で、「あら、悪いわね。ありがと」と解決してしまった。


「これでオーストラリアドルはぜ んぶはけた。よしよし」 と思ったところで、「あれ、空港まで行くあしたのタクシー代は?」 しまった!またキャッシュだ。

しかしここで思い直した。「ここはホ テルなのよ。あしたフロントで5000円札を両替してそれで払えば問題なし!タクシー代が20ドルとして、30ドル以上余るけど、空港で飲み食いして使っ ちゃえばいいや。」                       これに乗ってキュランダから帰ってきた

部屋に戻って、汚れものをみな洗濯機に放り込み、自動乾燥までセットして、テレビのラグビー中継を見る。オーストラリ ア人はよほどラグビーが好きと見えて、いくつものチャンネルで同時並行的に国内・国外の試合を中継している。大学対抗だったり、都市対抗だったりするよう だ。

ボールを持ったひとりの選手を4人がかり5人がかりで、あるいは腕を押さえ、あるいは足にしがみつき、あるいは組み敷いて身動きなら ぬ状態に押さえ込むさまが、どこか間が抜けていておかしい。

ルールも知らなかったが、見ているうちにだんだんわかってきた。なんとなく「お馬鹿」ふうなと ころがとても気に入り、笑いながら見ているうちに洗濯が終わった。

あとは荷づくりだ。空のスーツケースをふたつベッドに並べて、たたんだ 洗濯物を順に詰めて行く。下着だけでなく、Tシャツもブラウスも短パンも、着ていたものはみな洗ったので、帰ってからの片づけが楽だ。使わなかった水着一 式も収納。うぇ~ん!

あとは、朝になってパジャマと洗面用具を詰めればおしまい。よっしゃ!
         

シルキーオークス・ロッジ。写真より感じが出ている


キュランダ

ケ アンズ郊外の熱帯雨林の中にキュランダというアボリジニーの村がある。先住民族のアートや文化に触れる人気の観光コースで、日本のテレビでも取り上げてい た。

グリーン島の一件で学んだので、キュランダ観光には前日からきっちり予約を入れて臨んだ。行きは列車、帰りはスカイレールという名の ロープウェイに乗る。

村はほとんどが観光化されていたが、そこここのギャラリーにはアボリジニーの絵がたくさん置いてあり、時間を忘れて 見て歩いた。オパールの店もいくつかあった。(オーストラリアはオパールで世界の生産量の90%以上を占める。)

行きは市の中心部から列車で1時間20分もかかったが、帰りは熱帯林の上を一直線に越えて行くので、20分あまりでケアンズ郊外に到着。そこからシャトルバスでホテルまで 送ってもらった。

これで今回の旅行の全スケジュールを無事終了。あとは一晩寝て帰国するだけとなる。

がっかりして昼寝

ポー トダグラスでは港の写真を百枚以上撮った。ケアンズは、港の雰囲気ががらりと違っていて、それなりに面白い写真が撮れそうではあった。

しかしグリーン島 の一件でさすがに気が乗らず、いま手元には1枚もない。気を取り直して1枚や2枚撮っておけばよかった。

いちどホテルに戻り、昼寝した。
あ~あ。フェリーに遅れないよう、リムジンまで使って来たのに・・・。

夕方、食事に出る。通りは観光客であふれていた。ほとんどがサンダル履きだった。

帰りにホテル裏手のウールワース Woolworth というスーパーに立ち寄り、ヨーグルトやイチゴ、水、ジュース、クロワッサンなどを買い求めた。

マントラ・エスプラネード・ケアンズ
こ のホテルには、ホテルルームとコンドミニアムの2種類が用意されている。スペースからいうと、コンドミニアムの方がずっと広い。前回、ハワイで広々とした コンドミニアムを経験して満足していたので、こんども広い方に決めた。

コンドミニアムのキッチンには、大型冷蔵庫をはじめ調理器具一式、 お皿にコップ、ナイフ、フォーク、スプーン、包丁にまな板、コーヒーメーカー、IH調理台、オーブンレンジ、という具合に、ひととおりのものがそろってい る。

食材さえ買ってくれば自分で料理して過ごせるようになっているのだ。

室内には全自動洗濯乾燥機も備えられていた。

上はハワイのコンドミニアムのキッチン

まさか外国に来てまで料理する気はなかったが、朝を自室で食べられるのは魅力だ。パジャマのまま、冷蔵庫のものをテーブルに並べるだけで済む。

買ってきた中で予想以上におい しかったのがイチゴだ。実がしまっていて味が濃い。リンゴは種類がなく、緑の小ぶりなものしかみあたらなかった。味は牧歌的、というか、日本でも昔はあったような懐かしい味だった。品種改良で特化した味とはかけはなれていた。

グリーン島へ


旅行前にあらかじめ調べておいた通り、フェリー発着所はホテルのすぐ近くだった。
水着一式と日焼け止めをリュックに入れ、サンダル履きで出航の1時間前に 桟橋に到着。そばのチケットオフィスへ切符を買いに行った。

「満席です。」えっ!「1時の最終便は満席です。」うそ~。うそだぁ~。しば し呆然。

まてよ、グリーン島へはたしか2社が就航していたはず。隣の窓口へ行く。「あっちのフェリーは満席だと言ってるけど、おたくの フェリーなら乗れる?」

「うちの便は今日は運航していないんですよ。」 あれまあ。 「どうして?」ときいても仕方ないか。でもどうしてなの?

さきほどの窓口に戻る。「キャンセル待ちはできる?」 あきらめきれない。
しばらく港をうろつい て、出港直前にもういちど窓口へ。係員が半ばあきれ顔でコンピュータを操作し、調べてくれた。「全員、乗船したそうです。」というわけで、この日のメー ンエベントはあっけなく終了。

考えてみれば、あんな小さな島に無制限に人間を連れていけるわけがない。1日の上限は決まっていて、予約で押さえなければこういうこともある、ということだ。うかつだったなあ。時刻表までダウンロードして持って行ってたのに。前の晩にシルキーから予約を入れて おけばよかった。

ケアンズへ

      ケアンズ: ホテルのバルコニーから滞在客用のプールが見える

シ ルキーでは3泊した。予約しておいた朝9時半のリムジンでケアンズのホテルに向かう。

予定では、「10時半から11時のあいだにホテルに 到着。荷物を置いて、午後1時のフェリーで沖合のグリーン島へ半日観光にでる」という手はずだった。

グリーン島は珊瑚礁の海に浮かぶ小さ な島で、真っ白いサンゴの砂に覆われている。歩いても1周20分というから、ほんとに小さな島だ。不思議なことに、この島は中心部が熱帯雨林で覆われてい る。まわりが塩水なのに?これはぜひとも行ってみたいところだ。

友人が「グリーン島で泳いだのが楽しかった」と言っていた。私も泳いでみたくて、水着にゴーグル、バスタオルをビニールの手提げに入れて用意していた。「ビーチではパラソルとデッキチェアをかりて、のんびりくつろごう。あ、日 焼け止めも荷物に入れなくちゃ」と、日本を出る前からグリーン島ツアーには気合が入っていた。

10時半すぎ、ケアンズのホテルに到着。(チェック インにはひどく早い時間だったが)フロントでは何も言わず、すぐ部屋のカギをくれた。おかげでさっさと荷物を運んで中身をぜんぶ引き出しに移し、スーツケー スを空にして午後のお出かけに備えることができた。

モスマン川

        水辺におかれたカヌー。滞在客は自由につかってよい

ロッジはシンプルな造りだった。ゆったりしたベッドルーム、ソファ、クロゼット、ライティングデスク、広々とした洗面所、大きなジェットバス、それに(浴槽とは別に)シャワールーム。バルコニーにはハンモックが吊るしてあった。下から川のせせらぎが聞こえる。のんびり神経を休めるにはうってつけの場所だ。

バルコニーか ら、すぐ下を流れるモスマン川がみえた。水面まで20メートルくらいか。マンションの7階か8階くらいの高さだった。隣の14号ロッジの奥に川に降りてい くためのスロープがある。

      見上げると滞在客用のロッジ。白いハンモックがみえる


水辺は散策路になっていて、川沿いに道が続いていた。カヌーも置いてあった。これは自由に使っていいことになっている。メインロッジの方角に歩いて行って見上げると、はるか上の方にたくさんの高木の幹に囲まれてレストランとティールームが見えた。

    丸い岩がごろごろしている。水の中にも同じような岩がたくさん沈んでいる

シ ルキーオークスの一番の自慢はたぶんこの水辺だろう。河原には丸くて大きい岩がごろごろしていた。水の中にも丸い岩がたくさん見えた。山奥の川 といえばごつごつと尖った巨岩がつきものなのに、ここの岩はどうして丸いのだろう。とても不思議だった。

2010年6月30日水曜日

シルキーオークス・ロッジ

バ スは3時半過ぎに来た。我々のスーツケースも後部座席に積んである。頭のどこかで「荷物が行方不明になる」ことを想定していたので、よしよしと胸をなでおろす。

ポートダグラスの郊外に出て、しばらく山道を行く。熱帯性の高木が生い茂る森のどまんなかで私たちは降ろされた。標識にSilky Oaks Lodge とある。木立のなかのボードウォークを進んでいくと、めざすロッジの正面に出た。

    バスを降りたところから、 ボードウォークがフロントまで続いていた

シルキーオークス・ロッジは国 定公園の中のリゾート。モスマン川を見下ろす高みに戸建てのロッジが散在し、滞在客にはさまざまなアクティビティが用意されている。

    シルキーオークス・ロッジのフロント

フロ ントで名前を告げ、チェックイン。日本から予約するときに「できれば14号(川沿いのいちばん奥まったところ)を希望」と書いておいたら、13号を用意し てくれていた。

まずはメインロッジを案内してもらう。フロントの奥の一段低くなっているところにレストランがあった。朝昼晩の3食を食べるところだ。(ここは人里離れているので、車がなければおいそれと食べに出ることもできない。)

レストランの右奥にバーカウンター、さら 奥まったところに広々としたライブラリ(新聞を読んだり、ネット接続したり、くつろいで本を読んだりできるよう、ゆったり座れる椅子がいくつも置いてあ る)、その向こうの、モスマン川を見渡す位置にやぐらが組んであり、テーブルが4つほど置かれていた。ティールームだ。

レストランも ティールームも手すりと屋根があるだけで、サッシや窓ガラスはない。空間的には外の熱帯林とひとつながりになっている。

そうこうするう ち、ゴルフカートみたいなのが迎えにきた。それに乗ってくねくねした狭い道を13号のロッジに向かう。

またアイスコーヒー



















桟橋には給油ステーションまであった

昼 に向けじりじりと日差しが強くなっていった。写真も撮ったし、ランチも食べたし、そろそろ街に戻ろうということになった。遠い道のりではないが、歩かないで 済む方法はないかと考えていたら、モールの出口にマイクロバスが止まっているのが見えた。

覗き込んで、「マクロッサン・ストリートまで行 く?」 とドライバーに話しかけてみる。 運転席に座っていたのは、なんと今朝別れたばかりのピーターだった。

彼は 「あれ、こんなところでいったい何してる の?」と聞き、「いや、僕はこれからケアンズまで皆を乗せて行くんだ。歩く距離だとは思うけど、いやならタクシーが奥に止まっているよ。あ、それからバスは 3時半に来ることになったからね。荷物も乗ってくるはずだよ」とのこと。


港に係留してあったクルーザー。
FIFTH DIMENSION? 5次元?
4次元まではいいとして、5番目の

次元て何?
あ、pleasure(楽しみ)か?







下は通りすがりの1枚。「ちょい待ち!グレートバリアリーフを見に行く前に、まずうちのグレート(絶品)コーヒーを味わって行ってよ。」



歩いてもとのバス停まで戻る。朝は活気がないなあと思っていた街も、人通りがぐっと増え、店もぜんぶ開いてにぎやかになっていた。

まだまだ時間があったので、「銀ぶら」ならぬ「マクぶら」にとりかかる。

さすがに観光地、みやげもの店が多い。現地のものというより、インドネシアやタイあたりから調達してきたような品が多かった。

気温はたぶん30度近い。湿度もけっこうある。休憩もかねて、通りを見下ろす2階のオープンカフェでアイスコーヒー を注文した。

すると、あらら、また例のコーヒーフロートが出てきた。ここではコーヒーフロートをアイスコーヒーと呼ぶのね。ひとつ学習したが、もう手遅れ。これでは水が要りま すね。

飲みほしたグラスを持って、店の人に「お水下さい」と言いに行くと、店主は「あ、そのスプーン貸して」というなり、「アイスコー ヒー」のスプーンをつかんで入口のドアの前にかがみこんだ。外に出たすきに勝手にカギがかかってしまったらしい。

スプーンをドアの下にさ しこんでカチカチやることおよそ3分。ようやくドアが開いた。用件をもう一度いう。店主はワインボトルほどの瓶をまるごと持ってきてくれた。なるほど、 ショーケースにたくさん入れてあった瓶はこれだったのね。空き瓶にこうやってお客用の水を入れて冷やしておくんだ。ふ~ん。

2010年6月29日火曜日

ヨットハーバーで

思っ ていた通り、10分ほど歩くとヨットハーバーに出た。大小のヨットやクルーザーが何十艘も停泊している。水の色もきれいで、なかなか絵になる風景だ。 しばらくのあいだ、桟橋を歩き回って夢中でシャッターを切った。






















アイスコーヒー

ハーバーを見渡すカフェで一休みしようと、アイスコーヒーを注文、したはずが、出て きたのは日本で「コーヒーフロート」と呼んでいる飲み物だった。コーヒーの上にホイップクリームとアイスクリームが山盛りになっている。

「ひええ。朝からこんなこってりしたのを頂くんですか」と思いつつ、最後の最後まで、残さず いただいてしまった。




ハーバーには小さなショッピングモールが併設されていた。トイレがてら中を歩いて絵葉書などを買った。アボリ ジニーのアートを展示したギャラリーもあり、入って、長い間いろいろと見た。原始美術の部類に入る絵が、シュールというか、スーパーモダンに見えるこの不思 議。何人かの傑出したアーティストの作品が、本人の顔写真と共に展示してあった。


カキ
クルーザーの見えるレストランで夫が生ガキを注文した。日本円 にして1個200円くらいだった。出てきたのは長~い殻のカキで、レモンをかけて食べる。「すごくうまい。味にコクがある。こういうのは日本でもめったに 食べられない」とのこと。



















カキはこのあとのシルキーオークスでもケアンズ市内でも出たが、うまくて長~いカキが出たのはポートダグラスだ けだった。あとできくと、パシフィック・オイスターだと言っていた。

ヨットハーバーに向かう


時計をみると、7時半。時差が1時間だから、現地の8時半だ。まだ人通りもまばらで、開いている店も少ない。それでも通り沿いのカフェは営業していて、歩道 にまで大きなパラソルを出し、オープンカフェにしている。

座って新聞を読む人、コーヒーで軽食をとる人、楽しそうにおしゃべりする女性たちもいた。みんなくつろいだ格好をしている。サンダル履きが多い。気温は日本の7月くらいか。Tシャツ1枚でも汗ばむような感じ。

ヨットハーバーの方角へ



降ろさ れたバス停はマクロッサン・ストリートのはずれで、右の方角にすぐ海が見えた。車道を渡り、50メートルほどの芝生を横切って水ぎわに出る。ここを左方向に 歩いて行けば、バスから見えていたヨットハーバーに行きつくはず。

ポートダグラスに到着



分岐点を右折し、10分くらい走って第一の目 的地に到着。運転手が出て来て、説明してくれた。「ここはマクロッサン・ストリートと言って、ポートダグラスのメインストリートである。別のバスが3時 15分にこの停留所まで迎えに来るので、くれぐれも遅れないように。預かった荷物は、そのバスに積み替えるよう手配しておく」とのこと。

空港で係の人が説 明してくれたとおりだ。「何かあったらここへ電話するように」と会社の名刺を渡してくれた。「あなたは?」と聞くと「ピーター」と名乗った。



万一スーツケースが行方不明になった場合も考え、バスのナンバープレートとコンテナのナンバープレートをしっかりカメラに収めた。苦情を言うための名刺もあ る。




次に、迷子になっても戻ってこられるよう、通りの標識とバス停の前のBottle Shop という店の写真をとる。いざとなれば現地の人に写真を見せて方角を教わればいい。
デジカメはこういうことができるからいいよね。

空港からポートダグラスへ

シャトルバスは7時すぎにやってきた。大型バスではなく、マイクロバスだった。外も明るくなって、朝の日差しが水平に目に入る。バスの後ろに小さな貨物用 コンテナが連結してあり、我々のスーツケースはそこに収納された。マイクロバスが小さなコンテナを引っ張って走るところを想像するとなんとなくおかしい。 面白いので記念に1枚。

















ポートダグラスまでの道路(キャプテンクック・ハイウェイ)は、広々として整備の行きとどいたすばらしい道 だった。

ケアンズの郊外。樹木の感じがハワイ風だ

両側にはサトウキビ畑がえんえんと広がり、それを過ぎるとマンゴーの大木がうっそうと茂る地域に入る。オーストラリアの農業国としての実力を見た 気がした。広大な農地に少ない人口。食糧が自給できることの安心感がうらやましい。
                  


サトウキビを刈り取ったあと

行程の後半は右手に海を見ながら北上。強い日差しに薄青の水。いかにも南国の海だ。水の色は珊瑚礁のせいか。

やがてポートダグラスとモスマンの分岐点にさしかかる。直進ならモスマンだ。シル キーはモスマンの方角なので、午後はここまで戻ってきてモスマンに向かうのだなと想像した。

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ケアンズ空港

6月13日夜 9時すぎに成田発の直行便に乗る。飛行時間は7時間ほど。

予定より20分早く、現地時間で午前5時 40分(日本時間のままの時計は4:40を指していた)ごろに着いた。意外なほどこじんまりとした空港だった。
















                 空港のドアを出たところに
止めてあった作業車

外はまだ暗い。見回すと、シャトルバスのカウンターが出口そばにあった。ラッ キー!乗ろうと思っていたサンパーム・トランスポート社のカウンターだ。中にいたのは40前くらいの日本人男性。ポートダグラス経由シルキーオークス・ロッジまでのチケットを買う。

ケアンズ 空港からポートダグラスまではバスで北へ1時間の道のり。降りずにそのまま乗って行けば30分で目的地(シルキー)に着く。しかしそれでは、7時発のバス に乗ったとしても9時には着いてしまう。2時のチェックインに対してあまりに早すぎる。

そこで、途中のポートダグラスで半日遊んで行こう とあらかじめプランしていた。
8時半か9時にポートダグラスに着くとして、町なかをぶらぶら歩き、港の船を眺めて、ランチも食べて、アボリジニー・アートのショップなどもあるだろうから、いろいろ見て、そのあと(これもあらかじめネットで時刻表をチェックしておいた)3時15分発のバスでシルキーに向かう。 カンペキなプランだ。
















          空港の外のようす


バスのチケットは「ポートダグラスで途中下車、乗りついでシルキー」というふうに組んでもらった。

ポー トダグラスでスーツケースを預かってくれるところはあるか尋ねると、バスに預けておけば、3時15分のバスに積み替えて迎えに来てくれるとのこと。これは助かる。スーツケースを引っ張りながらでは遊んだ気分になれない。

バスが来るまで小1時間あったので、2階の喫茶店でサンドイッチと コーヒーの朝食をとる。



2010年6月28日月曜日

オーストラリア:ケアンズ周辺の旅

日程:2010年6月13-19日

こんどの海外は最高!
なんといっても帰宅後、洗濯物がない!

ぜんぶホテルで洗ってきたので、スーツケースから直接タンスに移すだけ。

この解放感!

どうしてこれまで思いつかなかったのだろう。

このパターンでいけば、靴下や下着は3日分用意するだけで、どこへでも、何日でも行ける。