幹と気根が束になったような巨木。Curtain Fig Tree というらしい。ケアンズ市内
安心して出歩くために、室内の金庫を1日3ドルちょっとで借りていた。
出発の前の晩に清算しに行くと、なんとキャッシュが足りない。円でいえば、請求額500円に対して485円しかない感じだった。
「オーストラリアドルは帰りの飛行機に乗る前にぜんぶ使い切る」という気でいたので、帰国前日に残り500円というのは上出来ではあった。(成田で両替した5万円を、行く先々でコーヒーやランチ、タクシー代、みやげもの、スーパーでの買い 物、キュランダツアーの代金などにあて、最終日に向け着実に減らしていた。)
それでは、ということでクレジットカードをとりだすと、 「あ、だめだめ。10ドル以下は受けられない」とのこと。まずい!
う~ん、困ったな。そうだ!ホテルなんだから円が使える。1000円を 換金してお釣りをもらえばいいんだ。
サイフをごそごそやっていると、係の女性が「いいわよ、これで。20円なんてどってことない。あたしが払っとく」と いって480円分とって、5円分くらいの小銭を返してきた。
パン屑をあさるヤギ。キュランダ のレストランで
日本なら「いやいや、そういうわけには」と頑張るところだったが、たかだか20円をめぐって英 語で争うのも面倒だし、「ま、いっか」という気分で、「あら、悪いわね。ありがと」と解決してしまった。
「これでオーストラリアドルはぜ んぶはけた。よしよし」 と思ったところで、「あれ、空港まで行くあしたのタクシー代は?」 しまった!またキャッシュだ。
しかしここで思い直した。「ここはホ テルなのよ。あしたフロントで5000円札を両替してそれで払えば問題なし!タクシー代が20ドルとして、30ドル以上余るけど、空港で飲み食いして使っ ちゃえばいいや。」 これに乗ってキュランダから帰ってきた
部屋に戻って、汚れものをみな洗濯機に放り込み、自動乾燥までセットして、テレビのラグビー中継を見る。オーストラリ ア人はよほどラグビーが好きと見えて、いくつものチャンネルで同時並行的に国内・国外の試合を中継している。大学対抗だったり、都市対抗だったりするよう だ。
ボールを持ったひとりの選手を4人がかり5人がかりで、あるいは腕を押さえ、あるいは足にしがみつき、あるいは組み敷いて身動きなら ぬ状態に押さえ込むさまが、どこか間が抜けていておかしい。
ルールも知らなかったが、見ているうちにだんだんわかってきた。なんとなく「お馬鹿」ふうなと ころがとても気に入り、笑いながら見ているうちに洗濯が終わった。
あとは荷づくりだ。空のスーツケースをふたつベッドに並べて、たたんだ 洗濯物を順に詰めて行く。下着だけでなく、Tシャツもブラウスも短パンも、着ていたものはみな洗ったので、帰ってからの片づけが楽だ。使わなかった水着一 式も収納。うぇ~ん!
あとは、朝になってパジャマと洗面用具を詰めればおしまい。よっしゃ!
シルキーオークス・ロッジ。写真より感じが出ている